証券外務員一種の問題演習20問。信用取引・先物・オプション・店頭デリバを中心に

証券外務員一種も、二種と同じく過去問は公開されていません。そこで、出題傾向を参考に、一種で足された分野(信用取引・先物・オプション・店頭デリバティブ)を中心に、このサイトの内容だけで解ける20問を用意しました。共通分野の演習は二種の問題演習を使ってください。

答えは隠してあるので、まず自分で解いてから「答えを見る」を押してください。数字と文は本番で変わるので、答えを暗記せず「どのページのどの型で解けるか」を確認する使い方がおすすめです。

形式の内訳:5択問題(1つ選ぶ)が計算6問+穴埋め2問、5択問題(2つ選ぶ)が4問、○×問題が8問です。本番の配点なら5択問題が1問10点(2つ選ぶ問題は1つ当てるごとに5点)、○×問題が1問2点です。

A. 5択問題(1つ選ぶ):計算

問1 追証の額

顧客が、A社株を1株1,200円で2,000株、制度信用取引で買い建て、委託保証金としてB社株(時価100万円、掛目80%)を差し入れた。その後A社株が1,000円に下がった(B社株の時価は変わらない)。維持率を20%とすると、追加で差し入れる委託保証金の額として正しいものを1つ選びなさい。

  1. 4万円
  2. 8万円
  3. 12万円
  4. 16万円
  5. 追証は不要
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答え:2(8万円)

受入保証金 = 100万円 × 80% = 80万円。評価損 =(1,200 − 1,000)× 2,000株 = 40万円。残り = 80 − 40 = 40万円。維持額 = 1,200円 × 2,000株 × 20% = 48万円。48 − 40 = 8万円が追証。維持額は建値(約定代金)で計算します。
→ 信用取引の計算

問2 追証が出る株価

問1と同じ条件で、A社株がいくらを下回ると追証が必要になるか、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 960円
  2. 1,000円
  3. 1,040円
  4. 1,080円
  5. 1,120円
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答え:3(1,040円)

受入保証金80万円 − 維持額48万円 = 32万円まで評価損に耐えられる。1株あたり 32万円 ÷ 2,000株 = 160円。1,200 − 160 = 1,040円を下回ると追証。
→ 信用取引の計算

問3 先物の理論価格

日経平均が38,000円、短期金利が年2.0%、配当利回りが年1.4%のとき、6か月後が期日の日経225先物の理論価格として正しいものを1つ選びなさい(円未満は切り捨て)。

  1. 38,000円
  2. 38,114円
  3. 38,228円
  4. 38,266円
  5. 38,380円
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答え:2(38,114円)

金利 − 配当利回り = 0.6%。6か月分は 0.6% × 6 ÷ 12 = 0.3%。38,000 × 1.003 = 38,114円。月割りをしない(38,228円)、配当を引かない(38,380円)選択肢は消します。
→ 先物の計算

問4 先物のSQ決済の受取額

顧客がTOPIX先物を2,700ポイントで3枚買い建て、SQ値2,740ポイントで決済された。委託手数料は新規・決済とも1枚あたり1,500円(消費税別、税率10%)。顧客の受取額として正しいものを1つ選びなさい。

  1. 1,190,100円
  2. 1,191,000円
  3. 1,195,050円
  4. 1,200,000円
  5. 119,010円
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答え:1(1,190,100円)

損益 =(2,740 − 2,700)× 10,000円 × 3枚 = 120万円。手数料 = 1,500円 × 3枚 × 2回 × 1.10 = 9,900円。120万円 − 9,900円 = 1,190,100円。TOPIX先物の取引単位は10,000円。1,000円で計算した5は消します。
→ 先物の計算

問5 プット・オプションの損益

日経225プット・オプション(権利行使価格39,000円)をプレミアム600円で1単位買った。SQ値が37,500円のときの損益として正しいものを1つ選びなさい(取引単位1,000円)。

  1. −60万円
  2. +90万円
  3. +150万円
  4. +60万円
  5. 0円
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答え:2(+90万円)

プットの本質的価値 = 39,000 − 37,500 = 1,500円。損益 =(1,500 − 600)× 1,000円 = +90万円。プレミアムを引き忘れた3は消します。
→ オプションの戦略

問6 Act/360の利払い

想定元本2億円、変動金利が年1.8%、利払い期間の実日数が182日のとき、Act/360で計算した利払い額として正しいものを1つ選びなさい。

  1. 1,820,000円
  2. 1,795,068円
  3. 1,800,000円
  4. 900,000円
  5. 3,600,000円
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答え:1(1,820,000円)

2億円 × 1.8% = 360万円(1年分)。360万円 × 182 ÷ 360 = 1,820,000円。365日で割った2、半年として計算した3は消します。
→ 天候デリバと利払い

B. 5択問題(1つ選ぶ):穴埋め

問7 CDSの仕組み

次の文の(イ)〜(ハ)に当てはまる語句の組合せとして正しいものを1つ選びなさい。

「CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)では、(イ)が(ロ)に(ハ)を支払い、参照する企業にクレジット・イベントが発生したときに、損失に相当する金額を(ロ)から受け取る。」

  1. (イ)プロテクションの売り手 (ロ)プロテクションの買い手 (ハ)プレミアム
  2. (イ)プロテクションの買い手 (ロ)プロテクションの売り手 (ハ)プレミアム
  3. (イ)プロテクションの買い手 (ロ)プロテクションの売り手 (ハ)想定元本
  4. (イ)プロテクションの売り手 (ロ)プロテクションの買い手 (ハ)想定元本
  5. (イ)プロテクションの買い手 (ロ)参照企業 (ハ)プレミアム
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答え:2

リスクをヘッジする側(買い手)がプレミアムを払い、引き受ける側(売り手)がイベント時に損失相当額を払う。保険と同じ向きです。
→ 店頭デリバの用語

問8 キャップとフロア

次の文の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして正しいものを1つ選びなさい。

「変動金利が一定の水準を(イ)分を受け取れる権利を(ロ)といい、(ハ)分を受け取れる権利を(ニ)という。」

  1. (イ)上回った (ロ)フロア (ハ)下回った (ニ)キャップ
  2. (イ)下回った (ロ)キャップ (ハ)上回った (ニ)フロア
  3. (イ)上回った (ロ)キャップ (ハ)下回った (ニ)フロア
  4. (イ)上回った (ロ)カラー (ハ)下回った (ニ)フロア
  5. (イ)下回った (ロ)フロア (ハ)上回った (ニ)カラー
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答え:3

キャップ(上限)は上回った分、フロア(下限)は下回った分。キャップは金利上昇のヘッジ、フロアは低下のヘッジです。
→ 店頭デリバの用語

C. 5択問題(2つ選ぶ)

問9 信用取引

信用取引に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

  1. 制度信用取引の返済期限は6か月である。
  2. 逆日歩は、買方が支払い売方が受け取る。
  3. 委託保証金は、全額を有価証券で代用することができる。
  4. 制度信用取引と一般信用取引のどちらにするかは、証券会社が決める。
  5. 信用取引の金利の計算期間は片端入れである。
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答え:1、3

2は逆(売方が払い買方が受け取る)。4は顧客が注文時に選ぶ。5は両端入れ。
→ 信用取引の数値

問10 先物取引

先物取引に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

  1. 日経225先物の取引単位は、指数の1,000倍である。
  2. TOPIX先物の呼値の刻みは1ポイントである。
  3. 長期国債先物は、差金決済のほか現物の受渡しによる決済もできる。
  4. 先物取引の証拠金は、取引を行った日の当日中に差し入れなければならない。
  5. 建玉の評価損に相当する証拠金は、有価証券で代用することができる。
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答え:1、3

2は0.5ポイント。4は翌営業日まで。5は現金で差し入れる(代用不可)。
→ 先物の数値

問11 オプション取引

オプション取引に関する次の記述のうち、誤っているものを2つ選びなさい。

  1. コール・オプションの買い手の最大損失は、支払ったプレミアムに限定される。
  2. ストラドルの売りは、損失が無限定になる。
  3. 残存期間が短くなると、コールのプレミアムは下がるが、プットのプレミアムは上がる。
  4. 日経225オプションはアメリカン・タイプであり、取引期間中いつでも権利行使できる。
  5. ボラティリティが上がると、コール・プットともプレミアムは上がる。
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答え:3、4

3はどちらも下がる。4はヨーロピアン(アメリカンは国債先物オプション)。
→ オプションの仕組み

問12 一種外務員の職務と税金

次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

  1. 二種外務員は、一種外務員が同行していれば新株予約権証券の売買の受託ができる。
  2. 証券会社の役職員は、自己の計算で信用取引を行ってはならない。
  3. 先物取引の利益は、雑所得として申告分離課税される。
  4. 先物取引の損失は、上場株式の譲渡益と損益通算できる。
  5. CFD取引の勧誘は、顧客の意思を確認せずに行うことができる。
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答え:2、3

1は信用取引だけが同行で可(新株予約権証券は不可)。4は通算できない(先物・オプションどうしなら可)。5は勧誘前に意思を確認する。
→ 共通分野の注意

D. ○×問題

問13 配当落調整額

信用取引において、配当落調整額は売方が支払い、買方が受け取る。

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答え:○

株を借りて売った売方は本当の株主ではないため、配当の代わりに調整額を払います。
→ 信用取引の数値

問14 PTSでの信用取引

PTS(私設取引システム)において、信用取引を行うことはできない。

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答え:×

PTSでも信用取引はできます。
→ 信用取引の数値

問15 株価指数先物の決済

株価指数先物取引の最終決済は、差金決済により行われる。

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答え:○

株価指数先物は差金決済だけ。現物の受渡しもできるのは国債先物です。
→ 先物の数値

問16 長期国債先物の標準物

長期国債先物取引の標準物は、利率年3%・残存期間5年の国債である。

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答え:×

長期国債先物の標準物は利率6%・残存10年。3%・5年は中期国債先物です。
→ 先物の数値

問17 アウト・オブ・ザ・マネー

アウト・オブ・ザ・マネーのオプションのプレミアムは、時間価値のみで構成されている。

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答え:○

OTMには本質的価値がないため、プレミアム=時間価値です。
→ オプションの仕組み

問18 国債先物オプションの権利行使

長期国債先物オプション取引は、ヨーロピアン・タイプであり、取引最終日にのみ権利行使できる。

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答え:×

国債先物オプションはアメリカン(取引期間中いつでも行使可)。ヨーロピアンは株式オプションです。
→ オプションの仕組み

問19 店頭デリバティブのリスク

店頭デリバティブ取引には、取引の相手方が契約を履行できなくなるカウンターパーティ・リスクがある。

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答え:○

相対取引なので相手の信用リスクを負います。市場取引は証拠金制度と清算機関があるため気にしなくてよい。
→ 店頭デリバの用語

問20 天候デリバティブ

天候デリバティブでは、支払いを受けるために、異常気象と実際の損害との因果関係を証明する必要がある。

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答え:×

天候デリバティブは指標が条件を満たせば支払われ、損害の証明は不要です(保険との違い)。
→ 天候デリバと利払い

20問中、計算6問と2つ選ぶ4問を落とさなければ、本番の固有分野で「半分」は取れます。間違えた問題は、出典ページの型をもう一度確認してください。