証券外務員一種の計算④天候デリバティブと利払い。Act/360は「実日数÷360」、円は365

店頭デリバティブの計算は、Act/360の利払いと天候デリバティブのペイオフの2つ。どちらも掛け算1回で終わります。

1. 型①:変動金利の利払い(Act/360)

金利スワップなどの変動金利の利払いは、「実際の日数 ÷ 360日(または365日)」で日割りします(Act=Actual、実日数)。円の短期金利は Act/365、ドルなどは Act/360 が慣習ですが、試験では問題文に「Act/360」などの指定があるので、それに従います。

利払い額 = 元本 × 年利率 × 実日数 ÷ 360

想定元本5,000万円、変動金利が年1.5%、利払い期間の実日数が90日のとき、利払い額は。

  1. 5,000万円 × 1.5% = 75万円(1年分)
  2. 75万円 × 90 ÷ 360 = 187,500円

2. 型②:天候デリバティブのペイオフ

天候デリバティブは、気温や降雪日数などの「指標」が約束した水準(ストライク値)を超えたら、超えた分に応じてお金を受け取る取引です。

受取額 =(観測された指標 − ストライク値)× 1単位あたりの補償額(上限あり)

降雪日数が10日(ストライク値)を超えた場合、1日につき100万円を受け取り、上限は1,000万円とする契約。観測された降雪日数が ①3日 ②15日 ③25日 のときの受取額は。

  1. ①3日:ストライク値を下回るので 0円
  2. ②15日:(15 − 10)× 100万円 = 500万円
  3. ③25日:(25 − 10)× 100万円 = 1,500万円 → 上限があるので 1,000万円

3. 天候・災害デリバティブの性質(○×)

商品何に連動するか性質
天候デリバティブ気温・降水量・降雪日数など実際の損害額とは関係なく、指標が条件を満たせば支払われる
地震デリバティブ(地震オプション)震度・マグニチュードなど同じく実損填補ではない。実際に損害がなくても条件を満たせば支払われる
CATボンド(大災害債券)大災害の発生災害が起きると元本や利息が減る債券。投資対象としては分散が効きにくい
CATスワップ自然災害のリスク国内の損保と海外の損保が、互いの災害リスクを交換する

4. ○×で出る「ひっかけ」

ここまでで、足された4分野(信用・先物・オプション・店頭デリバ)は終わりです。次の共通分野で一種だけ注意することで、二種の範囲のうち一種で出方が変わる所を確認しましょう。