証券アナリスト2次試験の概要と対策方針。「書けるか」を問う

結論から言うと、2次試験は職業倫理を満点、企業分析を8割、証券分析を5割取れば合格ラインに届く試験です。難問・奇問は初めから捨て、わからない問題でも公式や定義を書いて部分点を拾います。

2次試験の概要

2次試験は、全学習分野を対象とした総合試験1本です(2026年度の協会公表値。以前は4科目に分かれていましたが、今は科目の区分なく総合点で評価されます)。

項目内容
実施年1回、6月上旬(国内9都市:札幌・仙台・金沢・東京・名古屋・大阪・広島・松山・福岡)
時間・配点午前180分+午後180分、合計360点
形式計算問題を含む記述式の応用問題。解答に至る過程が原則考慮される
学習分野証券分析とポートフォリオ・マネジメント/財務分析/コーポレート・ファイナンス/市場と経済の分析/数量分析と確率・統計/職業倫理・行為基準
合否上位一定割合の受験者の平均得点を基準に決定。職業倫理・行為基準が一定水準に達しないと、総得点にかかわらず不合格
受験料17,500円+手数料200円

出典:日本証券アナリスト協会「スタディ・ガイド 第2次レベル 2026年10月版」、第2次試験のページ

要は1次の3科目+職業倫理と理解してください。分野ごとの出題量には大きな差があり、ボリューム順では証券分析 > 企業分析(財務・コーポレートファイナンス)> 職業倫理 > 経済です。計算が複雑で、ある程度知識がある人でも解けない難問も出ます。

合格率は4割強(2026年 42.0%、難易度と合格率)。範囲は非常に広く難問も多いですが、合格するのはそこまで難しくないと考えてください。問われる中身(合格のために解くべき問題)は基本的に1次と同じだからです。違いは答え方が選択式から記述になること。1次が「わかっているか」、2次が「書けるか」を問う、という違いにすぎません。

例年、半分もできていないという人でもかなり受かっているので、5割を合格ラインの目安と考えてください(ただし、「できていない」という合格者に共通するセリフは「よくわからないがとりあえず書きまくった」です)。

なお、1日で午前・午後の6時間を解くので、体調と集中力の維持が重要です。難問が多いためか途中退室する人もいますが、途中で諦めると合格率が下がります。

試験対策:1次以上に取捨選択

1次と同様、過去問と同じような問題が6割は出ています。

ただし1次と違い、最新の学術論点や複雑な計算問題など、多くの人が解けないであろう問題や、ニュースを見ているかという時事的な文章問題も出て、クセのある問題が増えます。

また記述式なので、文章の書き方と公式の正確な暗記が必要です。その分、合格ラインはそこまで高くならないので、次の2点を意識すれば短い勉強時間でも高確率で合格できます。

つまり、2次の肝は、1次以上に取捨選択です。過去問をひととおり見ればわかりますが、やっても解けないような問題や複雑な計算問題がかなり出ています。これらに初めから時間を割いていては非効率で、落ちるリスクが高まります。1次以上に「確実に得点できる部分を確実に」が重要です。過去問のうち、やらない部分の方が多いくらいがちょうどよいです。

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