公表されている配点
協会が公表しているのは次の2つだけです(2026年10月版スタディ・ガイド)。
- 総合試験 360点(午前180分・午後180分)
- 職業倫理・行為基準は 44点前後、午前の試験で出題。得点が一定水準に達しないと総得点にかかわらず不合格
分野別の配点は公表されていません。以下は、私が受験・指導してきた中での出題傾向にもとづく経験則です。年によってブレがあり、TAC などの解答速報で最新の配点を確認できます。
分野別の目安(経験則)
| 分野 | 目安 | 性格 |
|---|---|---|
| 証券分析とポートフォリオ・マネジメント | 全体の約半分 | 最大。アセット・アロケーション、株式ポートフォリオ戦略、パフォーマンス評価で大部分。債券ポートフォリオ、デリバティブ、行動ファイナンスが各1題程度 |
| 財務分析・コーポレート・ファイナンス(企業分析) | 2割強 | 株式価値評価と財務諸表分析が中心。公式と指標を覚えれば解ける問題が多い |
| 市場と経済の分析 | 1割強 | 最も少ない。時事問題も多く確実に取りにくいが、IS-LM で部分点は狙える |
| 職業倫理・行為基準 | 約1割(44点前後、公表値) | 足切りあり。解答は毎年ほぼ同じで、最も対策しやすい |
証券分析:株式ポートフォリオとパフォーマンス評価が中心
項目が多く見えますが、アセット・アロケーション、株式ポートフォリオ戦略、パフォーマンス評価はすべて同じ分類だと考えてください。株式ポートフォリオとパフォーマンス評価の関連で全体の3割程度と覚えておくのが正解です。
デリバティブと債券ポートフォリオは毎回1題ずつ出ます。債券ポートフォリオは部分点狙いの対策がしやすいので、株式が終わったら次にやりましょう。デリバティブは複雑な計算が得意な人は取り組んでもよいですが、そうでない人は本当のさわりの部分点だけ狙い、残りは捨ててかまいません。
企業分析:得点源
大問にして、コーポレート・ファイナンス(株式価値評価)と財務諸表分析が2問ずつ出るイメージです。どちらも公式や指標を覚えるだけで解ける問題が比較的多く、2次全体で見て最も得点源にしやすい分野です。重点的に取り組みましょう。
経済:IS-LM で部分点
配点が最も低く、時事的な問題も多いので確実に取る対策は難しいですが、マクロ経済の IS-LM モデルで部分点が狙いやすいことは覚えておきましょう。
職業倫理:満点を取る
44点前後が確実に出ます。足切りがあるので手を抜いてはいけませんが、理由はそれだけではありません。出題文は毎年違っても、解答は毎年ほぼ同じでよいという特徴があり、最も対策しやすく、得点もすぐ上がる分野です。総合点で評価されるのに、こんなにおいしい分野は他にありません。なまじ簡単なせいで手を抜く人が多いですが、試験対策上は誤りです。
書く文章が比較的多く解答に時間がかかりやすいので、午前の試験では真っ先に解答しましょう。
合格ラインの作り方
目標は360点の半分、180点です。職業倫理44点を満点にすれば、残り316点のうち136点、つまり4割強で合格ラインです。職業倫理で得点できるかどうかで、短期合格の可否がほぼ決まります。
時間配分の目安
- 午前(180分):職業倫理を最初の30〜40分で片付け、残りを証券分析・企業分析に。
- 午後(180分):証券分析の大問が中心。公式で解ける設問から先に埋め、難問は最後に部分点狙いで書く。
- 終了まで席を立たない。白紙の設問には公式や定義だけでも書く(心がけ)。