証券アナリスト2次の配点と時間配分。職業倫理44点は満点

結論から言うと、職業倫理(44点前後)を満点にすれば、残り316点のうち136点(4割強)で合格ラインの180点に届きます。配点を知らずに頭から勉強すると、一番やってはいけない「全部やろうとする」勉強になります。

公表されている配点

協会が公表しているのは次の2つだけです(2026年10月版スタディ・ガイド)。

分野別の配点は公表されていません。以下は、私が受験・指導してきた中での出題傾向にもとづく経験則です。年によってブレがあり、TAC などの解答速報で最新の配点を確認できます。

分野別の目安(経験則)

分野目安性格
証券分析とポートフォリオ・マネジメント全体の約半分最大。アセット・アロケーション、株式ポートフォリオ戦略、パフォーマンス評価で大部分。債券ポートフォリオ、デリバティブ、行動ファイナンスが各1題程度
財務分析・コーポレート・ファイナンス(企業分析)2割強株式価値評価と財務諸表分析が中心。公式と指標を覚えれば解ける問題が多い
市場と経済の分析1割強最も少ない。時事問題も多く確実に取りにくいが、IS-LM で部分点は狙える
職業倫理・行為基準約1割(44点前後、公表値)足切りあり。解答は毎年ほぼ同じで、最も対策しやすい

証券分析:株式ポートフォリオとパフォーマンス評価が中心

項目が多く見えますが、アセット・アロケーション、株式ポートフォリオ戦略、パフォーマンス評価はすべて同じ分類だと考えてください。株式ポートフォリオとパフォーマンス評価の関連で全体の3割程度と覚えておくのが正解です。

デリバティブと債券ポートフォリオは毎回1題ずつ出ます。債券ポートフォリオは部分点狙いの対策がしやすいので、株式が終わったら次にやりましょう。デリバティブは複雑な計算が得意な人は取り組んでもよいですが、そうでない人は本当のさわりの部分点だけ狙い、残りは捨ててかまいません。

企業分析:得点源

大問にして、コーポレート・ファイナンス(株式価値評価)と財務諸表分析が2問ずつ出るイメージです。どちらも公式や指標を覚えるだけで解ける問題が比較的多く、2次全体で見て最も得点源にしやすい分野です。重点的に取り組みましょう。

経済:IS-LM で部分点

配点が最も低く、時事的な問題も多いので確実に取る対策は難しいですが、マクロ経済の IS-LM モデルで部分点が狙いやすいことは覚えておきましょう。

職業倫理:満点を取る

44点前後が確実に出ます。足切りがあるので手を抜いてはいけませんが、理由はそれだけではありません。出題文は毎年違っても、解答は毎年ほぼ同じでよいという特徴があり、最も対策しやすく、得点もすぐ上がる分野です。総合点で評価されるのに、こんなにおいしい分野は他にありません。なまじ簡単なせいで手を抜く人が多いですが、試験対策上は誤りです。

書く文章が比較的多く解答に時間がかかりやすいので、午前の試験では真っ先に解答しましょう。

合格ラインの作り方

目標は360点の半分、180点です。職業倫理44点を満点にすれば、残り316点のうち136点、つまり4割強で合格ラインです。職業倫理で得点できるかどうかで、短期合格の可否がほぼ決まります。

時間配分の目安