証券外務員二種の計算②債券。利回り4種は1つの式、あとは経過利子

債券業務は40点で最大の科目です。五肢3問のうち2問が計算で、利回り4種類は式1本で解けます。違うのは何を入れるかだけです。

利回りは1本の式

利回り(%)= { 利率 + (売る値段 − 買う値段)÷ 年数 } ÷ 買う値段 × 100

利回り買う値段売る値段年数
応募者利回り発行価格100(償還)償還期限
最終利回り購入価格100(償還)残存期間
所有期間利回り購入価格売却価格所有期間
直接利回り購入価格(差損益なし)(なし)

直接利回りだけは差損益を見ません。直接利回り = 利率 ÷ 購入価格 × 100

表示は小数第4位以下を切り捨てます(四捨五入ではない)。

例題4本(額面100円、年1回払い)

  1. 最終利回り(利率1.5%、残存4年、購入価格98.40円): {1.5 + (100 − 98.40) ÷ 4} ÷ 98.40 × 100 = 1.9308… → 1.930%
  2. 応募者利回り(利率1.0%、償還期限10年、発行価格100.80円): {1.0 + (100 − 100.80) ÷ 10} ÷ 100.80 × 100 = 0.9126… → 0.912%
  3. 所有期間利回り(利率1.5%、98.40円で買い2年後に100.60円で売却): {1.5 + (100.60 − 98.40) ÷ 2} ÷ 98.40 × 100 = 2.6422… → 2.642%
  4. 直接利回り(利率2.5%、購入価格104.20円): 2.5 ÷ 104.20 × 100 = 2.3992… → 2.399%

購入価格の逆算

購入価格 = (100 + 利率 × 残存年数)÷(1 + 利回り × 残存年数 ÷ 100)

  1. 条件: 利率2.0%、残存5年、最終利回りを1.2%にしたい
  2. (100 + 2.0 × 5) ÷ (1 + 1.2 × 5 ÷ 100) = 110 ÷ 1.06 = 103.773… → 103.773円

利率より低い利回りなら、100円より高く買うことになります。

経過利子

経過利子(前の利払日から受渡日までの利子で、買手が売手に払う分)を額面100円当たりで計算します。

経過利子(額面100円当たり)= 利率 × 経過日数 ÷ 365

  1. 条件: 利払日は3月20日と9月20日、受渡日6月15日、利率2.0%、額面200万円
  2. 経過日数 = 11日(3月21日〜31日)+ 30日 + 31日 + 15日 = 87日
  3. 100円当たり = 2.0 × 87 ÷ 365 = 0.4767123…円。× 20,000(額面200万円 ÷ 100円)= 9,534.2… → 9,534円

価格と利回りの向き(計算なしの肢)

消し方は2択に絞る6ルールです。

転換社債(計算なしの五肢)

要因こうなると転換社債の価格は
市場金利下がる上がる
クレジットスプレッド(信用リスクの分だけ上乗せされる金利)縮む上がる
株価上がる上がる
株価のボラティリティ(変動の大きさ)上がる上がる

逆向きの肢が×です。