利回りは1本の式
利回り(%)= { 利率 + (売る値段 − 買う値段)÷ 年数 } ÷ 買う値段 × 100
| 利回り | 買う値段 | 売る値段 | 年数 |
|---|---|---|---|
| 応募者利回り | 発行価格 | 100(償還) | 償還期限 |
| 最終利回り | 購入価格 | 100(償還) | 残存期間 |
| 所有期間利回り | 購入価格 | 売却価格 | 所有期間 |
| 直接利回り | 購入価格 | (差損益なし) | (なし) |
直接利回りだけは差損益を見ません。直接利回り = 利率 ÷ 購入価格 × 100
表示は小数第4位以下を切り捨てます(四捨五入ではない)。
例題4本(額面100円、年1回払い)
- 最終利回り(利率1.5%、残存4年、購入価格98.40円): {1.5 + (100 − 98.40) ÷ 4} ÷ 98.40 × 100 = 1.9308… → 1.930%
- 応募者利回り(利率1.0%、償還期限10年、発行価格100.80円): {1.0 + (100 − 100.80) ÷ 10} ÷ 100.80 × 100 = 0.9126… → 0.912%
- 所有期間利回り(利率1.5%、98.40円で買い2年後に100.60円で売却): {1.5 + (100.60 − 98.40) ÷ 2} ÷ 98.40 × 100 = 2.6422… → 2.642%
- 直接利回り(利率2.5%、購入価格104.20円): 2.5 ÷ 104.20 × 100 = 2.3992… → 2.399%
- 引っかけ: 切捨てと四捨五入で肢を分ける(1.930と1.931)。分母を100にする肢。年数で割り忘れた肢
購入価格の逆算
購入価格 = (100 + 利率 × 残存年数)÷(1 + 利回り × 残存年数 ÷ 100)
- 条件: 利率2.0%、残存5年、最終利回りを1.2%にしたい
- (100 + 2.0 × 5) ÷ (1 + 1.2 × 5 ÷ 100) = 110 ÷ 1.06 = 103.773… → 103.773円
利率より低い利回りなら、100円より高く買うことになります。
経過利子
経過利子(前の利払日から受渡日までの利子で、買手が売手に払う分)を額面100円当たりで計算します。
経過利子(額面100円当たり)= 利率 × 経過日数 ÷ 365
- 経過日数は直前の利払日の翌日から受渡日まで(片端入れ)
- 源泉税は引かない
- 100円当たりは小数第8位以下、金額は円未満を切り捨て
- 条件: 利払日は3月20日と9月20日、受渡日6月15日、利率2.0%、額面200万円
- 経過日数 = 11日(3月21日〜31日)+ 30日 + 31日 + 15日 = 87日
- 100円当たり = 2.0 × 87 ÷ 365 = 0.4767123…円。× 20,000(額面200万円 ÷ 100円)= 9,534.2… → 9,534円
- 引っかけ: 両端入れ(88日)で数えさせる肢。売手と買手を逆にする肢。源泉税を引いた金額の肢
価格と利回りの向き(計算なしの肢)
- 債券価格が上がると、利回りは下がる
- 市場金利が上がると、既発債の価格は下がる
- 残存期間が長い債券ほど、金利変動で価格が大きく動く
消し方は2択に絞る6ルールです。
転換社債(計算なしの五肢)
| 要因 | こうなると | 転換社債の価格は |
|---|---|---|
| 市場金利 | 下がる | 上がる |
| クレジットスプレッド(信用リスクの分だけ上乗せされる金利) | 縮む | 上がる |
| 株価 | 上がる | 上がる |
| 株価のボラティリティ(変動の大きさ) | 上がる | 上がる |
逆向きの肢が×です。