これがわからないままでは、いくら場数を踏んでも一向に面接力は向上せず、ダメな学生はダメなまま延々と撃沈し続けることでしょう。学生によって知識や経験は違うので具体的な解答まで示すことはできませんが、これから示すことを意識して自分で解答を作ってみるだけでも、内定をゲットする確率は大幅にあがります。何も考えずにただ数をこなすのではなく、予習、本番、復習を繰り返し、確実に内定を取りに行ってください。
内定に近づくマトモな志望理由を準備しよう
就職活動の基本は、この志望理由です。
マトモな志望理由をキチンと準備できる学生は日本企業であればどこでも内定をもらえます。しかし、そんな学生は周りを見渡しても少数でしょう。それほど難しいのです。逆に言えば、この志望理由が準備できれば、大きな差をつけることができます。
志望理由を示すことは・なぜこの会社を志望しているかを・納得できる理由で説明することです。この納得できる理由が示せるかどうかですべてが決まります。マトモな志望理由を言うことができれば、論理力もアピールでき一石二鳥なので、しっかり準備してください。
具体的な方法:トップダウンで4段階
必ずトップダウンで一度は説明してください。そして、理由に対し、「なぜですか?」と2回は聞かれることを想定して準備しましょう。基本的なことを言わないまま、奇抜なことばかり言っても失笑されるだけです。
具体的な方がイメージがわくので、ここでは第一生命を志望する場合で考えましょう。
| 段階 | 問い | 裏にある企業の疑問 |
|---|---|---|
| ① | なぜ民間企業か?(なぜ進学や官公庁ではないのか) | 公務員試験の保険で来てるだけでは?進学を諦めたダメ人材では? |
| ② | なぜ金融機関か?(なぜ商社やメーカー等ではないのか) | 実はメーカーが本命で、保険として金融を回っているのでは? |
| ③ | なぜ生命保険か?(なぜ銀行・証券・損保ではないか) | 同じ金融の中での違いがわかっているか?業務内容を知っていて適性があるか? |
| ④ | なぜ第一生命か?(なぜ日本生命や明治安田生命ではないのか) | 今まで会った社員の話をキチンと聞いているか? |
①は、法学部や理系では重視されます。企業は上の表の疑問を持っているのでキッチリ説明しましょう。
②は、自分の学部の専門性と異なる業種へ就職活動する場合は特に重視されます。学生が本当に興味を持っているのか、ホンキ度をここで計ります。理系の学生に「大学生活を通じて自然と金融に興味がわいた」と言われたら、違和感がありますよね?
③は、業界の知識を得る努力をしたか?という視点で見ています。銀行や証券の特性を説明したうえで、なぜ保険、さらに生命保険を選んだか?まで説明するとGoodです。興味がある業務について、なぜ興味があるのかもここの段階で言いましょう。また、最低限の知識は仕入れてください。興味があれば普通知っていることを、キチンと知っておくことは重要です。「資産運用に興味がある」、と言いつつ、「株や債券って名前は聞いたことありますがよくわかりません」では、すべてが嘘っぽく感じませんか?(証券外務員の勉強はちょうどこの範囲です)
④は、今まで会った社員の話をキチンと聞いているか?を確認しています。同じ業種の大企業同士だと、実際のところやっている業務に差がないことがほとんどですので、基本的には「会った社員にひかれて」と言えば大丈夫です。しかし、どの社員のどのような話にひかれたかなど具体的に説明する必要はあります。また、他社との細かい業績や風土の違いを知っているか?までは求めていませんが、合併・買収・業態転換のような、他社との違いが起きそうな有名なニュースを知っておくことは必要です。本当に志望しているなら当然知っているはずですよね?(知らない場合は、情報収集不足か嘘かどちらかですし)
この①〜④の流れを、自分の経験や興味があること、好きなことを交えつつ説明すればバッチリです。パターンさえわかれば、案外簡単に思いませんか?
気をつけるポイント
あとは、皆さんによりけりです。絶対にこれがいい、こう言うべきだ、という答えは当然ありませんので、作成してあげることまではできません。自分が話しやすいように経験や好き嫌いを交えながら作り上げるといいでしょう。一度作っておくと、他の企業にも流用しやすいので早めにやるといいですよ。
ポイントは、矛盾なく、筋が通っていることです(資産運用に興味を持って、リテールが一番やりたいなどは、かなりうまく説明できないとダメですね)。また、他の選択肢を切り捨てた理由(例えばなぜ進学しないのか?)を言う場合には、切り捨てた選択肢をボロクソに言わないよう気をつけてください。「進学の待遇があまりにヒドすぎたので民間就職にしました」という消去法的な選び方ではなく、ポジティブに「進学も素晴らしい部分はあるが、民間就職の方がよりすばらしい!(なぜならば〜)」と語ってください。
この志望理由は、面接官が優秀とも限らないこともあるので、トップダウンでわかりやすく説明してあげると、相手に理解力がないため落とされるというリスクを減らすこともできます。
1対1で社員と会う場合は、事前にきっちり準備することを忘れないでください。次は自己PR・学生時代の経験です。