採用プロセスの一例。大手金融機関で「OB訪問」という名目の面接が行われる流れ

採用プロセスの一例を紹介します。あくまで一例です。

採用の日程は年によって変わりますし、学校や地方、その年の景気(採用予定者数)、企業によっても当然違います。なので、ここでは月日は書きません。順番と「名目上の選考よりずっと前に実質の選考が終わっている」という構造だけ、参考にとどめてください。

段階1:インターンシップ・セミナーで学生のデータをまとめる

インターンシップやセミナーに参加した学生、採用HPに登録している学生のデータをまとめます。参加者には、志望度が高いかといったちょっとした評価を入れる場合もあります。インターンシップは「仕事を体験する場」という名目ですが、企業からすれば学生を早い段階で見られる場です(企業から見た採用活動)。

段階2:OB訪問という名目の面接

上記の学生と、社員のツテ(ゼミやサークルの後輩)で興味があるという学生に連絡をして、OB訪問などの名目で面接を実施します。平日に食事やお茶をしながら会う場合は既に面接なのです。ここで評価を行い、①優先的に面接をすべき学生を絞り、②エントリーしても相手にしない学生を絞っていきます。

当然、エントリーシートを提出している学生を優先してアポイントを入れます。学生数が多いと全員に会うことはできないので、志望企業のエントリーシート提出は早いに越したことはありません。また、アポイントの日にちはできる限り早くしましょう。

段階3:エントリーシート締切後、休日に大勢集めて1対1

エントリーシートの締め切り期日後の休日に、優先する学生に対しOB訪問という名目で面接を行います。学生が大勢集められ、1対1で社員と話をします。この段階で面接と気付けず準備ができていない学生にはあまり期待できません。若手の社員が行うこともあるため、学生からすると油断しやすいのですが、既にバッサリとふるい落としにかかっています。

段階4:本格的な面接が2〜4回

面接を突破した学生と、エントリーシートの提出が遅いが優秀だった極一部の学生などに本格的な面接を行います。2〜4回程度です。1回行うごとに半分ずつが消えていくイメージです。

また、30代半ばくらいの社員が出てきたら要注意です。役職を聞いて課長・部長以上の場合は、その人が決定者だと覚悟しましょう。内定が出る学生はもうこの時点で決まっており、学生に選考解禁日の予定を空けておくように伝えます。

段階5:選考解禁日は形式的な握手

形式的に握手します。名目上は、ここが唯一の採用・選考プロセスにおける面接となる場合も多いです。採用予定者数が集まらなかった場合は、引き続き採用活動を行います。景気がいい時期や、学生からの人気が低い場合などは、引き続き行うこともありますが、あまり期待してはいけません。

結論:早くから動く

名目上の選考が始まる頃には、実質の選考は終わっています。インターンシップ・セミナー・OB訪問の段階から、面接だと思って準備して臨む。エントリーシートは早く出す。アポイントは早い日にちを取る。これだけで、同じ中身の学生より先に進めます。

次は、面接で企業が見ているポイントです(志望度)。