大原則:「厳しすぎるルール」がすべて正しい世界
金融商品取引法や会社法は、すべて「投資家をガチガチに守るため、証券会社や会社側にめちゃくちゃ厳しい制限をかける法律」です。
そのため、試験の選択肢で「〜は不要」「〜でもできる」「顧客の承諾があればOK」とルールを甘くしている文を見かけたら、それは法律の趣旨に真っ向から反する作問者の適当なでっち上げ(×)だと即座に見抜きましょう。
金商法・協会規則でよく出る「甘くしていて×のパターン」
本番の○×で「あれ、これどっちだっけ?」と迷ったら、以下の「×の型」に当てはまっていないか確認してください。
| ×の型(ルールを甘くしていてウソ) | 正しい方向(厳しいのが正解) |
|---|---|
| 「営業所の中だけの勧誘なら、外務員登録は不要である」 | 営業所の内外を問わず、登録が絶対に必要 |
| 「顧客から要求されたのだから、損失の補塡(補償)をしてもよい」 | 顧客の要求があっても、約束だけでも一切禁止 |
| 「届出さえ出せば、ほかの業者に名義を貸してもよい」 | 届出の有無にかかわらず、名義貸しは絶対禁止 |
| 「債券しか買わない顧客なら、顧客カードの作成は不要である」 | 取引の種類にかかわらず、全員分を作る必要がある |
| 「従業員が、顧客の株の購入代金を一時的に立て替えてあげる」 | お金の立替えは一切禁止 |
| 「二種の外務員でも、一種の人が同行していればデリバティブを受注できる」 | 同行しても二種がデリバティブを扱うのは不可(※信用取引なら一種の同行があればできる。この1組だけは「甘くしていて○」。詳しくは二種の職務範囲) |
会社法・セールス業務でよく出る「甘くしていて×のパターン」
| ×の型(ルールを甘くしていてウソ) | 正しい方向(厳しいのが正解) |
|---|---|
| 「監査役は、会社の取締役を兼ねることができる」 | 見張る側と見張られる側なので兼任はできない |
| 「取締役会の決議は、忙しければ代理人に委任できる」 | 取締役は本人が信頼されて選ばれた人なので、代わりは立てられない |
| 「顧客の承諾さえあれば、損益を共にすることを約束して勧誘してよい」 | 承諾があっても、顧客と損益を分け合う約束は禁止 |
| 「顧客の利益になると判断すれば、注文を受けずに勝手に売買してよい」 | どんなに善意でも、顧客の注文なしの売買は不可 |
【例外】「甘くしているのに○になる」3つの例外
「原則として甘くしているものは×」ですが、「例外的に甘くしていて、かつ○になるもの」があります。このサイトで押さえる例外は3つです。この3つだけは丸暗記しておきましょう。
- 「国債の上場申請は不要である」 → ○(国債は国が発行するものなので、わざわざ上場審査の申請をする必要はありません)
- 「株主総会の議決権は、代理人によって行使できる」 → ○(株主本人が病気などで来られない場合があるため、代理人を立てることは認められています)
- 「株式会社から持分会社への組織変更はできる」 → ○(会社の形を柔軟に変える組織変更は認められています)
本番での判断テクニック
- ○×問題で「不要」「できる」「対象外」という文字を見つけたら、まずは「うわ、これ怪しいな(×の可能性高いな)」と疑うクセをつけましょう。
- 例外の3つ(国債・代理人・組織変更)以外で、あからさまに「ルールを免除してあげている優しい文面」があれば、自信を持って×を選んで大丈夫です。